「木管楽器」「金管楽器」って何？管楽器の分類について解説！

ピアノやギター、トランペットなど、様々な種類がある「楽器」。
その中でも息を吹き込んで音を鳴らす楽器のことを「管楽器」と呼びます。

管楽器はさらに「木管楽器」と「金管楽器」に細かく分けることができるのですが、皆さんは「木管」「金管」の定義を知っていますか？

この記事では、皆さんが一度は疑問に思う「フルートやサックスは金属なのになんで木管なの？」といった点をわかりやすく解説しています！

お読み頂くことで、「木管」「金管」の定義がわかりますのでぜひ最後までお付き合いください。

結論

まずは簡単に結論だけお伝えしておきます。
木管と金管の分類の定義は、「音の出る仕組み」です。

• 金管楽器
  くちびるの振動で音を鳴らす管楽器のこと
• 木管楽器
  金管楽器以外の管楽器のこと

「くちびるの振動で音を鳴らすかどうか」が分類の基準となります。

…と言われても、いまいちピンと来ないですよね。

それでは、ここから詳しく解説していきます！
画像や動画を交えてわかりやすくお伝えしていきますので、ぜひ最後までお読みください。

そもそも「管楽器」とは

「木管」「金管」の話をする前に、まずは簡単に「管楽器」について解説しておきます。

楽器の分類

「楽器」には、音が鳴る仕組みによって様々な分類があります。

• 鍵盤楽器
  ピアノなど、鍵盤を操作して音を鳴らす楽器
• 打楽器
  マリンバやティンパニなど、叩いて音を鳴らす楽器
• 弦楽器
  ヴァイオリンやギターなど、弦をひいたりはじいたりして音を鳴らす楽器
• 管楽器
  トランペットやオーボエなど、息を吹き込んで音を鳴らす楽器

オーボエやフルート、トランペットなど”息を吹き込んで音を出す楽器”はまとめて「管楽器」と分類されます。

木管楽器と金管楽器

管楽器は「木管楽器」と「金管楽器」に分類することができます。

まずは、吹奏楽やオーケストラでよく見かける管楽器が、どちらに分類されるのかを見てみましょう。

• 木管楽器
  フルート、ピッコロ、オーボエ、ファゴット、クラリネット、サックス、など
• 金管楽器
  トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバ、など

この分類を見て、「異議あり！サックスやフルートは見るからに金属なのに木管楽器っておかしいでしょ！」と感じる方もいるのではないでしょうか？

分類の基準

「木管楽器」と「金管楽器」の分類の基準は、楽器の素材ではありません。
そのため、【金属だから金管楽器】という、名前どおりのイメージは通用しません。

では、分類の基準は何なのでしょうか。

それは、「くちびるの振動で音を鳴らすかどうか」です。

くちびるの振動で鳴らす管楽器は「金管」、それ以外は「木管」ということになります。

• 金管楽器
  くちびるの振動で音を鳴らす管楽器のこと
• 木管楽器
  金管楽器以外の管楽器のこと

「くちびるの振動で音を鳴らす」とは

「くちびるの振動で音を鳴らす」と言われても、イメージができないですよね。

簡単に言うと「ブルブルブルブル」とくちびるを震わせて音を鳴らします。
文字だけだと想像しづらいと思うので、わかりやすい動画を見てみましょう。

いかがでしょうか。
このようにくちびるの振動で音を鳴らす楽器が「金管楽器」です。

フルートやサックス、オーボエなどは音を鳴らす際にくちびるを振動させていないので「木管楽器」となります。

まとめ

最後に、復習をしておきましょう。

• 金管楽器
  くちびるの振動で音を鳴らす楽器のこと。
  トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバなど
• 木管楽器
  金管楽器以外の管楽器のこと
  フルート、オーボエ、ファゴット、クラリネット、サックス、リコーダー、オカリナなど

以上、管楽器の分類である「木管」「金管」についてご紹介してきましたが、いかがでしたか？
分類の基準までは知らなかった、という方もおられたのではないでしょうか。